(EXHIBITION)
Group Exhibition「Fictional Truths」
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■参加作家
髙木優希 / Yuki Takagi
鈴木雅明 / Masaaki Suzuki
野村絵梨/ Eri Nomura
福濱美志保 / Mishiho Fukuhama
【展示について】
英国の詩人バイロンの「事実は小説よりも奇なり」という言葉は、現実世界が時に作り話よりも不可思議で、想像を超えるものであることを示唆しています。
本展では、4名の作家たちによる写真など現実を写し取る媒体を用いながらも、主観的なフィルターを通して提示される作品群を紹介します。作家たちは、カメラや模型といったツールを介して現実を捉え、再構築することで、私たちが見慣れた世界を新たな視点から提示します。
さらに、作家が捉えた「現実」と、鑑賞者が作品を通して感じる「虚構」の間に生まれる微妙なずれに注目します。
作家にとっての「現実」は、すでに個人的な解釈や感情が混ざり合ったものであり、それは鑑賞者にとっての「虚構」となります。しかし、作品と向き合う鑑賞者は、その「虚構」の中にどこか現実の断片を見出すかもしれません。 本展が描くのは、現実と虚構が曖昧に交錯する世界です。写真や模型といった写実的な表現形式を用いながらも、そこには作家の想像や感情がにじみ出ており、鑑賞者に新たな視点を提示します。
作品ひとつひとつが、私たちに「現実とは何か」「私たちはどのように世界を認識しているのか」という根源的な問いを投げかけるでしょう。
本展を通して、私たちは日常に潜む不思議な側面に気づき、世界への認識を捉え直せるかもしれません。
(INFORMATION)
■展覧会概要
Group Exhibition「Fictional Truths」
会期:2025年11月14日(金) – 11月30日(日)
時間:13:00-19:00
OPEN : 月・木・金・土・日・祝
CLOSE : 火・水
入場無料
会場: SHUTL
企画協力:/ARTDYNE / SHUHO Co., Ltd / TEZUKAYAMA GALLERY /keshik.jp
■参加作家
髙木優希 / Yuki Takagi
鈴木雅明 / Masaaki Suzuki
野村絵梨/ Eri Nomura
福濱美志保 / Mishiho Fukuhama

(PROFILE)
髙木優希 / Yuki Takagi
1994 年、福島県生まれ。2024 年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了。現在、東京
を拠点に制作活動を行う。
知人が暮らす実際の室内の写真をもとに模型(マケット)を制作し、それに注意深く光をあてな
がら撮影した写真をもとに油彩画を描くという独特なプロセスで作品を生み出す。何層にもわた
る工程を経て生まれる作品は、現実と虚構の境界が曖昧に揺らぎ、かすかな“気配”や“不在の存
在”を感じさせる。ひっそりと覗き見るような視点から描かれる、不穏さを帯びた光と影、誰か
がいたかもしれないという湿度ある空間が、鑑賞者に言い知れぬ感情を呼び起こし、現代におけ
る絵画の在り方を再考させるものとなっている。
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(PROFILE)
鈴木雅明 / Masaaki Suzuki
鈴木雅明(すずき・まさあき)は1981年愛知県に生まれ、2004年に名古屋造形芸術大学洋画コ
ースを卒業、2008年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を修了しました。現在も愛
知県を拠点に制作を続けています。これまでに、都市や郊外の「夜景」を描いたシリーズや、
暗室で限られた光源に照らされた机上の針金や球体といった静物を描いた〈机上の光〉シリー
ズなどを手掛けてきました。
鈴木の絵画に一貫して登場するのは「人工の光」です。学生時代から20年以上にわたり探究を
続けるその光は、風景に漂う情景を映し出すと同時に、ノスタルジーをはじめとする繊細な感
情の機微をも描き出しています。また、光を単なる視覚的現象にとどめず、ひとつの概念とし
て捉え、それを取り巻く環境や意味についての思索を、絵画制作を通して深めてきました。
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(PROFILE)
野村絵梨/ Eri Nomura
東京都生まれ。2019年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了。
生活から生まれる痕跡やある種の汚れをデフォルメし、かわいくポップな彫刻を制作している。実生活では消されていく垢のようなものに焦点が当たるよう、制作している。
現在は、子供に美術を身近に感じてもらうために、制作活動と並行してねんど遊びワークショップを企画・開催している。
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(PROFILE)
福濱美志保 / Mishiho Fukuhama
手のひらに乗るような小さいモチーフを風景に見立て、大画面に引き延ばす油彩作品《Grandscape》シリーズを軸に制作している。現実には存在し得ないような色味や質感になっている一方で、山のようだったり湖のようだったり、ある特定の風景を模している部分もある。郷愁を感じさせる静謐な空間を、油彩の筆触だけに宿るリアリティや存在感と共に描き出す。
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