(EXHIBITION)
キム・ソンへ 個展 「Hand in Hand」
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【展示について】
この度、アーティストのキム・ソンへの活動20周年を記念した個展「Hand in Hand」を開
催します。
キム・ソンへは1982年、在日朝鮮人三世として東京に生まれました。複数の文化的アイデ
ンティティの狭間で育ち、「自分はどこに属しているのか/どこからも属しきれていないの
か」という感覚を抱え続けてきた経験は、後の制作に強い影響を与えています。織田ファッ
ション専門学校を経て東京藝術大学先端芸術表現科の研究生として在籍するなかで、社会に
おける「周縁」や「見過ごされる存在」を見つめ直し、それらを可視化する独自の表現へと
結びついていきました。
廃棄されたぬいぐるみやおもちゃを作品素材として扱うきっかけは、それらの存在に「居場
所を失ったもの」としての自分自身の投影を見たことにあります。一見すると可愛らしく、
しかしよく見ると不安や異物感を湛えているその質感は、社会のなかで他者の視線に揺さぶ
られながら生きてきた感覚の反映でもあります。彼女にとって素材とは、単なる造形材料で
はなく「拾い上げ・編み直す」という行為そのものに、物語と倫理を宿すものです。
本展では、活動20周年の節目に、異なる領域での4名のコラボアーティストとの共作展示
やワークショップも行います。「手と手を取り合う」ことをテーマに、誰かが手放したもの
に再び光を当て、新たな関係性を編み直す試みを通じて、“存在の行き場”をもう一度問い直
す展示となります。
(INFORMATION)
【概要】
展覧会名:キム・ソンへ 個展 「Hand in Hand」
会場: SHUTL
会期:2025年12月05日(金)―2025年12月21日(日)
★オープニングレセプション:2025年12月05日(金)18:00-21:00
※どなたでもご参加いただけます。
OPEN:月木金土日祝
CLOSE:火水
【ワークショップのご案内】
「人形作家、粟辻早重さんの人形を使用したスペシャルクリスマスリースワークショップ」
◾️日程:12月13日(土)
◾️時間:①13:00-14:30 ②15:00-16:30(各回10名)
◾️参加費:7,480円(税込)
◾️持ち物:不要になったおもちゃ(15cm以下)やアクセサリーパーツなどをお持ちの方は、ご持参ください。
◾️リースのサイズ:直径25cm
◾️対象年齢:3歳以上
小学生以下のお子様は保護者様のサポートをお願いします。
※お申し込みはArtstickerの予約サイトでご予約いただけます。
※ご予約受付開始は後日お知らせいたします。
【コラボアーティスト】
相澤樹 / Miki Aizawa (スタイリスト)
粟辻早重 / Sanae Awatsuji (人形作家)
しんやまさこ/ Masako Shinya (あちゃちゅむデザイナー)
富田望生 / Miu Tomita (俳優)
【企画】
主催:松竹株式会社
共催:株式会社マガザン
企画協力:keshik.jp
(PROFILE)
キム・ソンへ / Kim Songhe
キム・ソンヘは1982年に在日朝鮮人の三世として東京に生まれた。
18歳まで朝鮮学校に通い、その後、織田ファッション専門学校に進学。
卒業後作家活動を始め、2005年セレクトショップ「Loveless」にて展示したシャンデリア作品が注目を集めたのを契機にシャンデリア作家として独立。以降、国内外の企業やブランドへの作品提供、空間ディスプレイ、プロダクトデザインを手掛けてきた。
2009年には韓国・ソウルのハンガラム美術館で開かれた「U.S.B: Emerging Korean Artists in the World 2009」展や、アメリカ・サンフランシスコのSUPERFROG Galleryにて作品展示を行ったほか、2016年には初となる作品集『TROPHY』を刊行。それに合わせ、ラフォーレ原宿で大型展覧会「トロフィー」を開催し、好評を得た。
ぬいぐるみやアメリカン・トイ、達磨や招き猫、熊手といったアイテムをコラージュして作られるキムの作品群。「ジャンク・コラージュ」と評されるこうした手法をキムが採用するのは、キムの在日朝鮮人三世という出自と無関係ではない。
作品には、常にマイノリティーとして生きてこざるを得なかったキムの多文化主義に対する理想が投影されている。だからこそ彼女の作る作品は一見ごちゃごちゃな「ジャンク」であるようでいて、その世界は奇妙なバランスで均衡を保っているのだ。
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(PROFILE)
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相澤樹 / Miki Aizawa
スタイリスト
2005年よりフリーのスタイリストとして活動開始。
雑誌でのスタイリングをはじめアーティストのCDジャケットやMV、広告、TVCMなどで活躍するかたわら、衣装デザイン、エディトリアルディレクション、アニメ衣装の監修、空間プロデュースなど多方面でも活動中。
2021年に東京で開催されたパラリンピック閉会式では衣装ディレクターとして参加。
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(PROFILE)
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粟辻早重 / Sanae Awatsuji
人形作家
カネボウ意匠室にてテキスタイルデザイナーとして勤務後、テキスタイルデザイナーの故・粟辻博と結婚。
1958年に粟辻博デザイン室を共同設立。娘の出産を機に人形作りを始め、デザイナーの田中一光や剣持勇に人形作家として見いだされる。また80年代には、数多くの広告を手掛け、その作風は広く知られるようになった。
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(PROFILE)
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しんやまさこ/ Masako Shinya
あちゅちゅむデザイナー
ahcahcum(あちゃちゅむ)は、muchacha(ムチャチャ。スペイン語で少女の意。)のスペルを逆さまにしたもので、妄想の中の造語。
少女の逆さまで女。少女のようで女。女のようで少女。
怖くてかわいい。強くてやさしい。過去と未来。不安と勇気。
いろんな、相反するものたちが混ざり合った物たち。
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(PROFILE)
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富田望生 / Miu Tomita
俳優
福島県いわき市出身。映画「ソロモンの証」
(15)の1万人が参加したオーディションでメインキャストに選ばれたことをきっかけに、俳優としての活動を開始。主な出演は映画「チア★ダン」(17)、「SUNNY強い気持ち・強い愛」(18)、ドラマ「だが、情熱はある」(20)、連続テレビ小説「フギウギ」(23)など。映画「港に灯がともる」(25)主演。
来年 2026年1月~舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」東京・兵庫
他公演に出演予定。
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