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Group Exhibition「あの空間・場所について」

【展示について】

深夜の廊下、使われなくなった施設、照明だけが点くホテルのロビー——
「誰もいない空間」に宿る不安や違和感としてインターネット上で広がった「リミナルスペース(Liminal Space)」は、根源的な恐怖と、説明のつかない奇妙な郷愁を同時に呼び起こす。「The Backrooms」に端を発し、ヴェイパーウェイブ(Vaporwave)の影響を一部受けながら育ったこの概念は、2020年前後の欧米での爆発的な流行から5年以上が経ち、日本でも一般化している。人が写っていないのに記憶だけが定着している風景。その無人性の中にこそ、得体の知れない親密さが息づいている。

しかし、現在のインターネット上には、原理的なリミナルスペース——純粋な「不気味の谷」的な恐怖——からはみ出した空間も無数に生まれている。穏やかで、どこか温かな空白、あるいは安心できないのに捨てがたい空虚感、それらはもはや厳密なリミナルスペースとは異なるが、確かに「あの空間・場所」として共有されている。

本展では、そのような「あの空間・場所」について、微風ゾーンことTsudio Studio、アシアタ、COR!S、ミヤオウの4名の作家が、写真・映像、イラストレーション、そして音楽を通じてそれぞれの解釈を提示する。参加作家のうち3名は音楽家としても活動しており、音と視覚の往還のなかで、“場所の残像”を聴覚的にも立ち上げていく。

かつて「不気味な空白」として語られた空間が、いまや「親しみのある無人性」へと変化している。
その変遷は、ネットカルチャーの成熟でもあり、私たち自身の感覚の変化でもある。
——リミナルスペースとは結局、私たちがいまどこに「いる」と感じているのかを問う鏡なのかもしれない。

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微風ゾーン / Bifuu_ZONE

音楽レーベルLocal Visionsを共同主催している神戸在住の音楽家Tsudio Studioのアンビエントプロジェクトである。
音楽、写真、映像を駆使し“風の始まりの穏やかな空白座標“を表現。自身の写真を狭義のリミナルスペースと区別するため2021年から #微風ゾーン というハッシュタグを独自に作り出しSNS上で作品を発表し続けている。
今回の展示では多数のデジタルフォトフレームを使用し、それぞれ独立した時間軸で音と映像が繰り返されるサウンドとビジュアルによるインスタレーション作品を発表。
2026年の2月には微風ゾーン名義では初となるフルアルバム「The West」をConstellation Tatsuからリリースする。

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アシアタ / A_CID_A_TAC

音楽ジャンルであるヴェイパーウェイブのビジュアルイメージに影響を受け写真活動を始める。普段撮影する無人空間が全て「リミナルスペース」と呼ばれることに疑問を抱き、YureiLandscape、Tellurらと共に「EchoSpace」という概念を提唱。
一方でゲーム機のカメラ機能を活用したリミナルスペースらしさの追求も行なっている。

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COR!S

音楽プロデューサー / 3DCGアーティスト
作詞・作曲・編曲・歌唱の他、MV・ビジュアルアートの制作までトータルプロデュースを行う。
空間や建築・時代に基づくデザインや情景の中から、自己のその時々の関心に応じて特定の時代の要素や質感を記号として取り出し、自身のノスタルジーのフィルターを通して音楽・CG作品として再構築する。

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ミヤオウ / meow

主に3DCGモデリングツール使って空間を制作しています。 そこに存在する空間、そしてその奥の見えない空間への想像、同時に空間の内側に居る自身の心のなかで生起する複数の感情や思考について、制作をもって探究しています。 制作された空間の様相は現実世界の物理に基づくことが多く、それは現実世界と夢的な架空のイメージとの連続性を図るための表現となっています。

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Launching Authentic Futures SHUTL

SHUTL is a gallery for exploring new ways of connecting tradition and modernity.

SHUTLは現代の表現者が、伝統と出会い直し、時間を超えたコラボレーションを行うことで新たな表現方法を模索する創造活動の実験場です。スペース利用から、メディアへの掲載、コラボレーションまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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