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(EXHIBITION)

大竹舞人 個展 「血と汗」

【展示について】

美術作家・大竹舞人による個展「血と汗」を開催します。
大竹は布などの繊維を立体的に織り上げ、造形物へと仕立てる手法で制作を続けています。彼にとって制作は「労働」であり、布を織る行為はかつての職人の手仕事を想起させます。産業革命以降の機械化が進んだ現代においても、大竹は自身の手を通して形を立ち上げ、そこに労働の痕跡と身体性を刻み込みます。展覧会タイトル「血と汗」は、その姿勢を象徴するものです。

本展では、布で編み上げられた日用品を中心に作品を展開します。日常に不可欠な対象が「作品」という文脈に置かれたとき、私たちはそれをどう受け止めるのでしょうか。丁寧に鑑賞すべき造形物として、あるいは単なる日用品として手に取るべきものとして――その揺らぎの中で、作品と鑑賞者の距離が改めて問われます。

本展が、労働と手仕事、そして日常と芸術の境界を見直す契機となれば幸いです。

 

人は作品を踏むのか。

美術館にかけられた絵画であれば触れようとすることさえしないのではないだろうか。
でも彫刻であったら?
少し触りたいと思うかもしれない。
それが美術館の外だったら?
何の気なしに触れてしまうかも。
木や石など見慣れた素材でなかったら?
あるいは、値段がわかったら?

そもそも何故人は作品に触れないのだろう。
高価なものを壊してしまってはいけない。
案外そんな理由だけなのかもしれない。

大竹舞人

作品の制作工程における仕事、(当人は’’労働’’と呼んでいるが)を直接的に剥き出しにする大竹の制作手法によって作られる本展の作品は、枕、マット、そして壁である。
そして展示のタイトルは「血と汗」。
作品であるというレッテルか。
はたまた’’労働’’がもたらす何かか。
人と作品との距離を測る装置のように、それらは機能する。

Marco Gallery (菰田寿允)

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大竹舞人

東京都生まれ。東京藝術大学彫刻領域博士後期課程修了。
ある構造をもった対象の生成を通じて「行為」を物質化させる。制作は事前に定められたルールに基づき行われ、その指示に従って行為を反復することで、自身の身体を道具のように扱う。

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Marco Gallery

Marco Galleryは、クロスオーバーというコンセプトの下、企画展を行っております。

まるで生きている時代や社会に呼応するようにしてアーティストたちが表現するものが、文化や国、時間を超えて、どこかの誰かによって読み解かれる。

そして、アーティストが生み出した作品群がその誰かにとって、アーティストの生きた時代や社会を紐解くための知覚的な参考書となることを期待しています。

ときにそれらは、人類の道標となり、足跡となり、そして、人間がより人間的であれるように世界を耕してくれるものであると我々は確信しています。

その上で、アーティストが止めどなく継続的な表現活動をするための環境が必要であると考えています。

その環境は、ギャラリスト、キュレーター、批評家、コレクターのみなさま、そして、未来のそういった存在になる人々など、このような関係者に代表される人々の化学反応があってこそ、醸成されると考えています。

Marco Galleryは、このような考えのもと、その醸成を促す存在の一つとしてこれから先の未来を見据えた活動を行なっていきます。

Marco Galleryは現在、展覧会に参加するアーティストたちと世界を舞台に見据えて、アートフェアなどを含めた展開をしています。国内においては、世代を超えてアートに対して感度の高い土壌作りを行うべく、大阪の心斎橋にて場所を構え、展覧会を構築しています。現場で鑑賞者との対話を通じて、作家の思想や現在の社会との関係性などを口伝していくことで、共にこの環境を醸成してくれる人々を将来に増やしていく活動を行なっています。

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