(EXHIBITION)
SHUTL 1st ANNIVERSARY EXHIBITION「SYSTEM」
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「SHUTL(シャトル)」は2024年10月にオープン1周年を迎えます。これを記念し、SHUTL 1st ANNIVERSARY EXHIBITION「SYSTEM」を開催いたします。
「未来のオーセンティック」を体現するスペース「SHUTL」では、これまでに伝統と現代を新たに接続する方法を生み出し、新陳代謝を促進する表現を紹介してきました。1周年を祝う本展示では、京都を拠点に活動する、テクノロジーを用いて実験と表現を行う「SPEKTRA(スペクトラ)」の展覧会「SYSTEM(システム)」を開催します。
SHUTLは、黒川紀章が設計した建築「中銀カプセルタワービル」のカプセル2基を常設しているスペースです。1970年代初頭のメタボリズム運動の代表的な建築物であるカプセルは、黒川が提唱した新しい生活様式の思想*の現れであり、その態度は当時の時代の価値観を進化・変革することを促すものでもあったと言えるでしょう。
本展示では、SHUTLに設置されている黒川紀章設計「中銀カプセルタワービル」のカプセルが持つ、当時の時代の価値観を進化・変革することを促すような社会的態度に呼応するように、SPEKTRAの作品を構成する「システム」の可能性を考えます。
展示内容は独自のデータを使用し学習されたAIに生成された映像、キネティックなレーザー、そしてサウンド、それらを相互に接続するシステムを使用した空間インスタレーションで構成され、サウンドには、同じく京都で活動する音楽ユニット「Sawa Angstrom」が参画します。
鑑賞者はシステムに制御され作動する作品たちから、どのような社会のあり方や未来を想像するでしょうか。SHUTLから、ありうる未来社会に考えを巡らせる機会を生み出します。
ステートメント
SHUTL 1st ANNIVERSARY EXHIBITION「SYSTEM」
「未来のオーセンティック」を体現するスペース「SHUTL」は、これまでに伝統と現代を新たに接続する方法を生み出し、新陳代謝を促進する表現を紹介してきた。そして、この一年という節目を祝して、京都を拠点に活動する、テクノロジーを用いて実験と表現を行う「SPEKTRA(スペクトラ)」の展覧会「SYSTEM(システム)」を開催する。
SHUTLは、黒川紀章が設計した建築「中銀カプセルタワービル」のカプセル2基を常設している。1970年代初頭のメタボリズム運動の代表的な建築物であるカプセルは、黒川が提唱した新しい生活様式の思想*の現れであり、その態度は当時の時代の価値観を進化・変革することを促すものでもあったといえる。
本展示では、そのカプセルが持つ社会的態度に呼応するように、SPEKTRAの作品を構成する「システム」の可能性を考えたい。ここでいうシステムとは、社会生活において秩序や効率を重んじる基盤として私たちにさまざまなルールや制御を要請するものをメタ視点で捉えた総体として定義する。
展示は、独自のデータを使用し学習されたAIに生成された映像、キネティックなレーザー、そしてサウンド、それらを相互に接続するシステムを使用した空間インスタレーションで構成される。サウンドには、SPEKTRAの他に同じく京都で活動する音楽ユニット「Sawa Angstrom(サワ オングストローム)」が参画し、「音によって反応する映像や照明」や、「光の動きによって反応する音」などが展開される。
現代社会では、システムが発展するにつれ、人間自身と社会基盤におけるルールやプロトコルの関係性や距離感もまた変化している。その状況がアグレッシブであるほど、起こるかもしれない世界の変化や未来の可能性に期待する者もいれば、それらに縛られてしまうことへの危惧や漠然な恐れを持つ者も顕在化している。
本展を通じて、鑑賞者はシステムに制御され作動する作品たちから、どのような社会のあり方や未来を想像するだろうか。SHUTLから、ありうる未来社会に考えを巡らせてもらうことを期待する。
*黒川は自著「ホモ・モーベンス―都市と人間の未来」(1969 年、中央公論社)の中で、全8条からなる「カプセル宣言」を発表している。「ホモ・モーベンス」は「動⺠」という意味で、めまぐるしく変化する社会の中で、新しい価値や情報を追い求める現代人の人間像を表した言葉。彼は 1969 年に提唱されたこの思想をベースに、「中銀カプセルタワービル」(1972年竣工)を設計した。
(INFORMATION)
【概要】
SHUTL 1st ANNIVERSARY EXHIBITION「SYSTEM」
期間:2024年10月10日(木)〜14日(月祝)13:00-20:00 <夜間延長営業予定>
11日(金)16:00-20:00 レセプションパーティ※招待制
出展作家:SPEKTRA + Sawa Angstrom
入場料:無料
【企画】
主催:松竹株式会社
共催:株式会社マガザン
(PROFILE)
(PROFILE)
Sawa Angstrom |サワ オングストローム
児玉真吏奈を中心に、 吉岡哲志、 浜田淳の 3 人で結成された京都発のオルタナティブ ・ エレクトロニック ・ グループ。メンバーそれぞれが独立したミュージシャンとして音楽活動を積極的に行なっており、インディー界隈や広告業界に熱心なコアファンが多く存在している。
メンバー全員がそれぞれ独自にシンセサイズした音を駆使し、ヴォーカルを含む様々な音をチョップして再構築したトラックスタイルを主軸に、ブレイク ・ ビーツ、 アンビエント ・ テクノ、 チルポップ、 クリックハウスなどをオーバーレイさせたオルタナティブなエレクトロニックスタイルが特徴。2018 年冬にグループ初の作品となる 1stCD-EP 「DdTPt」を発表。リリース直後に、 EU4 ヶ国 6 ヶ所と台湾 2 ヶ所のワールドツアーを決行し、国内より先に海外で評価を得ることとなる。「DdTpt」収録曲の”denchi”が、2019年『Apple Music 年間 TOP100 トラック』に選出された。
過去には楽曲がドスパラのハイスペックゲーミング PC 「GALLERIA」 や富士フィルムのチェキカメラ 「instax SQUARE SQ1」のCMソングに起用されるなど、 広告業界内からの支持も厚い。
また最新シングル 「BUBBLE!」 は2024年度「Spotify on PlayStation」のタイアップ楽曲として起用されて話題を集めた。
2023年から再始動した通称”Sawa”。今後国内外での飛躍が期待されるアップカミングアーティストである。
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