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「SHUTL」営業再開および今後のイベント開催のお知らせ

アートスペース「SHUTL(シャトル)」は、2025年2月14日(金)より一時休館しておりましたが、5月15日(木)より一部施設内のレイアウトを変更して営業を再開いたします。

撮影:山根香

撮影:山根香

SHUTLは2023年10月に「伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場」をコンセプトにオープンしたアートスペースです。黒川紀章設計の中銀カプセルタワービルのカプセルを再活用したスペースとしてスタートしましたが、施設に対する担当諸官庁との協議事項を受け、このたび当該のカプセル2基を一時的に取り除いた、よりフラットなスペースとして再スタートを切ることとなりました。

施設のコンセプトは変わらず<伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場(ラボ)として、「未来のオーセンティック」を生み出す>スペースです。伝統文化と現代のカルチャーの融合、そして日本文化そのものの新陳代謝を促進することを目的としています。
間仕切りのない、広さ約85平方メートル、高さ約4mメートルの空間は、より自由度の高い表現が可能となります。展示会・発表会・音楽イベント・ファッションショーなど、ジャンルを問わない自由で独創的な企画と演出が可能です。

■スペース詳細

FREEDOM SPACE

撮影:山根香

作品展示やグッズ販売、パフォーマンス、ワークショップなど多彩な企画を行い、自由な表現と開かれた交流の機会を創造します。

面積:約85m²(幅約6.4m × 奥行き約13.3m)、
天井高:約4m、壁:石膏ボード+塗装
床:モルタル仕上+ウレタン(クリア)塗装、
棟数・階数・構造:1棟・地上1階建・鉄骨造

 

OUTER SPACE

撮影:山根香

SHUTLの敷地内に位置する屋外スペースでは、コンクリートの壁を用いており、様々な表現の可能性を広げます。

面積:約30㎡(幅約4.2m×奥行き約7.2m)

 

ブルーシート

SHUTLの向かいにある屋外フリースペース。目をひくブルーの床面を基調に、若い未完成の感性を伸ばすための実験場。

面積:約34m²(幅約3.6m × 奥行き約9.5m)

■今後のイベントスケジュールのご案内

営業再開後、以下の通りイベントを開催いたします。広々と生まれ変わった空間を活かした多彩なイベントラインアップにぜひご注目ください。

●5月15日(木)〜5月25日(日)タムラサトル 個展「レイという青いワニはまわるのに60秒かかるジョージという白いワニはまわるのに30秒かかる」
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●5月24日(土)、25日(日)各日13:00-19:00「SHUTL MARKET」
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●6月6日(金)〜7月7日(月)SHUTLプロデュース 長谷川愛 没入型インスタレーション「PARALLEL TUMMY CLINIC」コラボレーター:山田由梨
*2025年2〜3月開催予定であった企画の延期開催
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国立新美術館 2022 Photos by Kozo KANEDA

◇ 展覧会 タムラサトル 個展「レイという青いワニはまわるのに60秒かかるジョージという白いワニはまわるのに30秒かかる」

SHUTLリニューアルの柿落としとして、現代美術家・タムラサトルによる個展を開催いたします。タムラは、作品から意味性や目的性を徹底的に排除することをコンセプトに、主に電力によって駆動する立体作品を制作してきました。本展では、タムラの代表作のひとつであるシリーズ作品「まわるワニ」の大規模インスタレーション《スピンクロコダイル・ガーデン》を、約3年ぶりに公開します。

今回の展示では、東銀座に位置するSHUTLの空間にあわせて、小さな2体の「まわるワニ」を起点に、約500体におよぶワニたちが展開されます。ウレタンやスチロール、ペーパークレイで制作された色とりどりのワニたちは、電力とモーターによって、ひたすら無目的に、ただ機械的に回転し続けます。その姿は、非現実的なまでのダイナミズムを空間にもたらし、観る者の知覚に静かに揺さぶりをかけます。小さいワニには、それぞれ名前が付けられており、無機質な運動にささやかなオリジナリティを添えています。

タムラの作品群は、既成の価値観に対して問いを投げかけ、鑑賞者の感性を刺激します。SHUTLの新たなスタートと未来に思いを巡らせる契機として、ぜひ本展をご体験ください。

(PROFILE)

タムラサトル / Satoru Tamura

現代美術家

1972年栃木県生まれ。1995年筑波大学芸術専門学群総合造形卒業。現在、日本大学芸術学部デザイン学科非常勤講師、武蔵野美術大学造形学部彫刻学科非常勤講師。
「まわるワニ」、「後退するクマ」、「登山する山」、「粉々にくだけるプラスチックモデル」、「最終的に燃える洗濯機」、「バタバタ音を立てる布」、「端数がない重量の彫刻」、「開放的なスイッチ」、「動き続ける図形もしくは文字」、「10回たたく装置」、「空間を最大限に使用しただけインスタレーション」 「中1英語の引っかかるセンテンスを彫刻にする」 などを制作・発表。

photo by Kozo KANEDA

◇ 「SHUTL MARKET」

リニューアルイベント期間の24日(土)、25日(日)にはSHUTLセレクトの出店者が集うイベント「SHUTL MARKET」を開催します。
SHUTLのコンセプトに合わせたインテリア 雑貨・花器・植物・お香・アパレル・本・うつわ・手ぬぐいや日本茶 フードなど、8店舗のブースを廻ることのできる「SHUTL MARKET」。このマーケットを通じて伝統と現代の融合を生み出す新たな発見や出会いが生まれるでしょう。

◇ SHUTLプロデュース 長谷川愛 没入型インスタレーション 「PARALLEL TUMMY CLINIC」コラボレーター:山田由梨(延期開催)

※本展は2025年2〜3月開催予定であった企画の延期開催となります。会場仕様の変更により、当初の計画から一部展示方法を変更して開催します。

本作は、今から50年後の未来都市・東京を生きる人々のすがたを想像する没入型のメディア・インスタレーションです。バイオアートやスペキュラティヴ・デザイン等の手法によって、生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を発表しているアーティスト、長谷川愛。今作は、彼女がこれまで継続して取り組んでいる“人工子宮(英訳:PARALLEL TUMMY)”を主題に、鑑賞者が1組ずつタイムラインの指示に従って、SHUTLの空間を移動しながら体験・没入する形式をとります。「人工子宮の活用が一般化された2070年代の東京」を舞台に、鑑賞者自らが東銀座のクリニックで人工子宮の利用を検討するという設定で作品は展開していきます。
この世界観を生み出すにあたり、演劇的なアプローチを担うコラボレーターとして、作家・演出家・俳優・劇団 贅沢貧乏 主宰の山田由梨が作品の構想段階から参画しています。山田は俳優として映画・ドラマ・CMへ出演するほか、小説執筆、ドラマ脚本・監督も手がけるなど多方面で才能を発揮する注目のアーティストです。ジェンダーやフェミニズム、多様なセクシュアリティにまつわる社会問題を扱う作品を多数手がけている山田と、生物学・科学的なアプローチから同様のテーマを見つめる両者のコラボレーションにより、50年後の未来のありようやリアリティを具体的かつ身体的に想像するという、稀有で特別な鑑賞体験となるでしょう。

【「PARALLEL TUMMY CLINIC」作品あらすじ】
2070年代、東京。この都市では人工子宮[PARALLEL TUMMY]の活用が一般化しており、誰でも望めば、自らのもとにあらたな生命を迎え入れることが可能になっていた。
東銀座の一角にある「PARALLEL TUMMY CLINIC」は、日々そうした人々が相談にやってくることで知られたクリニック。訪問者たちは人工子宮の検討を通じ、この都市における生き方や家族のありかたに対する自らの取捨選択から浮かび上がる、切実な欲求や不安に向き合うことになるーー。

出展作家:長谷川愛
コラボレーター・脚本:山田由梨 (劇団 贅沢貧乏 主宰)

(PROFILE)

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長谷川愛 / Ai Hasegawa

アーティスト。バイオアートやスペキュラティヴ・デザイン等の手法によって、生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を発表している。 IAMAS、RCA、MIT Media Lab卒。2023年度から慶應義塾大学理工学部准教授。MoMA、森美術館、上海当代艺术馆、国立女性美術館(NMWA)、アルスエレクトロニカなど、国内外で多数展示。著書に「20XX年の革命家になるには」

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(PROFILE)

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山田由梨 / Yuri Yamada

992年東京生まれ。作家・演出家・俳優。立教大学在学中に「贅沢貧乏」を旗揚げ。俳優として映画・ドラマ・CMへ出演するほか、小説執筆、ドラマ脚本・監督も手がける。『フィクション・シティー』(17年)、『ミクスチュア』(19年)で岸田國士戯曲賞ノミネート。セゾン文化財団セゾン・フェローI。Abema TV「17.3 about a sex」「30までにとうるさくて」脚本。NHK「作りたい女と食べたい女」脚本。WOWOW「にんげんこわい」では脚本・監督として参加。

©️Kengo Kawatsura

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Launching Authentic Futures SHUTL

SHUTL is a gallery for exploring new ways of connecting tradition and modernity.

SHUTLは現代の表現者が、伝統と出会い直し、時間を超えたコラボレーションを行うことで新たな表現方法を模索する創造活動の実験場です。スペース利用から、メディアへの掲載、コラボレーションまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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