(INTERVIEW)
【SPACE RENTAL INTERVIEW】『千値練メカトロウィーゴ10周年展〜モデリズムのデザイン〜』小林和史が語るメカトロウィーゴ10周年

2014年に誕生した「メカトロウィーゴ」の10周年を記念して、2025年10月10日(金)〜10月19日(日)、SHUTLにて【千値練メカトロウィーゴ10周年展〜モデリズムのデザイン〜】が開催されました(レンタルイベント)。
今回は、モデリズムを主宰し、オリジナルロボット制作を手がける小林和史さんに、メカトロウィーゴ誕生の経緯や10年にわたる制作の歩み、今回の10周年展をSHUTLで開催した感想、そして今後の創作にかける思いについてお話を伺いました。
インタビュアー:SHUTLディレクター 黒田 純平(株式会社マガザン)
ご自身のこれまでの活動や制作の歩みを簡単にご紹介いただけますか?
小林和史(以降小林):専門学校在籍時に模型誌での作例製作ライターを始め、卒業後はゴジラなどの映像用ミニチュアを作る会社に勤めていました。そこで色々なマテリアルや技法を教わった事で大きくスキルアップ出来たと考えています。模型を使った特撮から3DCGを使った映像へと世の中が移行していく中、1996年に「手で造形が出来るならモニターの中でも出来るだろう」と声をかけて頂きCG業に転職しました。
CG会社には数年勤務しましたが倒産にあたってフリーに転身。それを機に映像と模型(雑誌作例や商品原型製作)の仕事を兼業するようになりました。今も同じ様に依頼を頂ければ映像用の3Dモデリング、商品デザインや原型製作の仕事を請けています。
メカトロウィーゴ誕生の経緯を教えてください。
小林:2005年頃、商品原型を色々作ってるうちに友人から「オリジナルデザインで立体作ってみたら?」と言われました。それを受けて『モデリズム』という屋号をつけ、オリジナル第一弾の『チューブ1号』を2006年に完成させました。イベントに展示したところ、色々な反響を頂き、最終的には2008年にビームスさんからレジンキットとして販売されたりもしました。ただ、同じ時期に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のモデリング仕事の依頼を頂き、しばらくは映像仕事がメインになりました。それから間が空き、スタジオに通いながら2011年に作ったのが『メカトロウィーゴ』です。最初は1/20スケールのレジンキットとして販売し、こちらも多くの反響を頂きました。ヱヴァの仕事も続いていたので新デザインを考える時間が取れず、2013年に1/35スケールに縮小したウィーゴのレジンキットを販売したのですが、このサイズ感がとても良かった様で、(株)千値練さんと、(株)ハセガワさんから製品化の打診を頂き、完成品トイとプラモデルという形でメーカーから製品化されたのがそれぞれ2014年と2015年です。以降、現在もその2社からは製品化を続けて頂いています。
『千値練メカトロウィーゴ10周年展』を終えて、今どのような感想をお持ちですか?
小林:毎年物販メインのイベントは開催していますが、展示を見て頂く事がメインの催しは8年ぶりだったのでとても不安でした。結果的に多くの方に来て頂けて本当に嬉しかったです。会期は10日間でしたが、最初の3日を終えた後には”どうせなら来て頂く方全員に会いたい”と思い、結局全日全時間在廊しました。(笑)それくらい楽しかったですね。
来場者からの反応で印象的だったことや、記憶に残っている出来事はありますか?
小林:「ずっとここに居たい」なんて何人もの方に言ってもらえたり、皆さんの笑顔を沢山見られて、開催出来て良かったと思いました。前回の展示イベント以来8年ぶりに来て頂いたお客さんが複数人いらっしゃったり、お子様連れのお客さんにも多く来て頂いた事も嬉しかったです。ウィーゴを作ってからの年月をより強く感じられました。
普段会えない同業、異業種の方に来て頂きお話出来た事も有意義でした。関心を持って頂けている事が分かり嬉しかったです。
1分の1(着座状態で2m以上のサイズ)ウィーゴはとても良いフォトスポットになり、本当に多くの皆さんと記念撮影出来た事も楽しかったですね。
今回SHUTLで開催して、良かった点や、東銀座のエリアの印象も教えてください。
小林:イベントにあたって僕が最も希望していた事が”外光の入る場所”だったので、SHUTLはシャッターを開ければ3面から光が入る明るく気持ちのいい空間で最高でした。こういった施設はなかなか無いと思います。またここでイベントが出来ればいいですね。
東銀座駅はこれまで接点が無かったのですが、各方面からアクセスが良くて驚きました。郊外に住んでいるので連日通えるか不安でしたが、ギャラリー付近には休憩出来る店も多く、都心なのにあまり雑然としていない所も良かったです。すっかりお気に入りのエリアになりました。(笑)
今後、ウィーゴやオリジナルロボット作品で挑戦してみたいことや新しい試みがあれば教えてください。
小林:ウィーゴ以降、メーカーさんから製品を出して頂ける様になりましたが”自分が作りたい物を作る”姿勢を忘れない様に心がけています。
既存のキャラクターを作る受注仕事であれば他の方の意見を聞きながら最適解を探っていくのが一般的だと思いますが、自身のオリジナルデザインで同じ様な事をするのは勿体無いなと。自分度100%が許されるのがオリジナルの良い点なので、あまり人の意見を聞かない様にした方が面白いなと考えています。
今後もオリジナルロボットを作り続け、企業に製品化や映像化などしてもらえたら勿論嬉しいですが、そこを狙って動くのではなく、自分が楽しい事を続けられる限り続けていく事が一番の目標です。
(PROFILE)
小林和史
モデリズム
幼少の頃からプラモデルに触れ続け、専門学校時代に模型誌ライターとしてデビュー。
造型・CG会社勤務を経てフリーに転身後もアニメ用3DCG、玩具等の原型製作を請負いながら、
2006年に自身のオリジナル企画「メカトロ中部」をスタート。
その中のキャラクター「メカトロウィーゴ」が2014年に(株)千値練から完成品トイとして販売され、以降はオリジナルロボットのデザインと製品の開発をメインに活動中。
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