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(NOW EXHIBITION)

【RENTAL EVENT】「 HARICO TIGER®︎ 」

【展示について】

張子の虎を自由な発想でペイントするにあたって象徴的な出会いがあった。
僕の活動拠点である岡山県のとある道の駅に民芸品コーナーが設置されており、その傍らに張子の虎も販売されていた。もともと立体物に手描きでペイントをした作品を発表した事があったので、その張子の虎を見た瞬間「これにも絵付けをしてみたいなあ」と直感的に思った。思ってはみたものの民芸品で歴史のある物を使わせて貰えるだろうか?と半ば勝手にあきらめて数ヶ月が経過した時バイクが共通の趣味である菓子木型職人の田中さんから突然、「張子の虎にペイントしてみん?」と話を持ちかけられた。
数ヶ月前にそれを思っていたのだからびっくりして内容を聞いていると、数ある張子の虎の製造所の中でも偶然民芸品コーナーで見たものと同じ製造所の虎だったのである。
なんでも時代の変化により張子の虎の需要は激減し、あと数年で製造所を閉めるという事で、閉める前にいろんな作家さんにペイントを自由に許可しているという事、これはご縁以外の何物でもないと二つ返事でぜひやらして下さいとお願いしたのである。

僕の実家にも張子の虎は存在しており幼少期から馴染みのあるものであったのだが、地域や年代が違うと存在を知らない人が結構いてそれにも驚いた。大阪の少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)が張子の虎の発祥と言われているので関西圏で知名度が大きいのはこの為かもしれない。
関東では赤べこが有名で同じく首を振るスタイルの民芸品。どちらも材質は古紙で出来ており非常に軽く、しかし仕上げに「ごふん」と呼ばれる貝をすりつぶしたペースト状のゆう薬を塗る事でかなりの強度を持ち合わせている。日本各地の張子の虎を見て回ったが地域により表情が違うのがこれまたおもしろい、一見怖いものもあるが厄除け魔除け、疫病退散の願いを込めて作られている物もあることから大きな口と見開いた目は共通した特徴である。
現代の絵付けをした新しい張子の虎を”ハリコタイガー”と名付け、伝統的に作品に願いを込める事も取り入れ各色に意味合いをもたせている。

・グリーンの翡翠(ひすい)は、商売繁盛。
・オレンジの橙(だいだい)は、子孫繁栄。
・ピンクの紅梅(こうばい)は、不老長寿。
・ブラックの鉄黒(てつぐろ)は、守護強靭。
・ホワイトの妖怪(ようかい)は、魔厄除け。

5つの個性溢れるハリコタイガーの表情、願い、作者の思いまで楽しんで頂けるととても嬉しい。

髙田 恵治

(PROFILE)

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髙田 恵治

1977年生まれ、岡山県笠岡市出身。
2000年より筆描きによるペイントテクニックのPinstriping(ピンストライピング)という手法で、車・バイクのアート分野にたずさわる。主に50年代にアメリカで発生した車・バイクをカスタムする文化に興味を持ち、現地でそのペイント技術を習得、車などに筆と油性ペンキを使い直接ペイントする醍醐味は他のアートと一線を画し、一発描きで滑らかな長い線を描き仕上げるその緊張感はかなり独特なものである。

日本のみならず世界10か国でアート作品を発表してきた経験をもとに、 2022年「張子の虎」に独創的な絵付けを施したアート作品「HARICO TIGER®︎」を各地で発表。
翌年、東京新国立美術館にて「特別賞」を受賞、福岡アジア美術館にて「躍動する現代作家賞」受賞。2024年はドバイでのアートフェアへも出展し海外でも新しい日本の文化”ハリコタイガー “を発表した。
元来より「張子の虎」が持つ特徴の筆による手描きでの表現に拘り、ポップでありながらも滑らかな線で構成する確かな技術のもと創り出されている。

『 民芸品をアートの世界に 』
をキーワードに日本の素晴らしい文化を次の世代に繋げたい。

略歴
HARICO TIGER 個展・グループ展

2022 岡山 牛窓テレモーク「HARICO TIGER初個展」
2022 東京 ニュースペース パ「HARICO TIGER個展」
2022 東京 Gallery HANA グループ展
2022 長崎「HARICO TIGER個展」
2023 岡山 スペース萌木「HARICO TIGER個展」
2023 福岡アジア美術館 グループ展 躍動する現代作家賞受賞
2023 東京 新国立美術館 グループ展 特別賞受賞
2024 ドバイ World Art Dubai アートフェア
2024 福岡 410Gallery×博多阪急 グループ展
2024 広島 そごう コンテンポラリーアートフェア グループ展

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