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(EXHIBITION)

SHUTLオープニング展示シリーズ 第2期「伝統のメタボリズム〜様式の変容〜」
品川亮 / 野田ジャスミン

  • FREEDOM SPACE 展示風景 左:品川亮「Hello-Goodbye」 右:野田ジャスミン「ghost Sirius β / Blue pot」

  • ORIGINAL CAPSULE 展示風景

  • 野田ジャスミン「ghost Sirius α」

  • ORIGINAL CAPSULE 展示風景

  • 野田ジャスミンの作品についての詩や解説テキスト

  • SKELTON CAPSULE 展示風景

  • 野田ジャスミン「ghost Procyon β / ■■■■」

  • 品川亮「Hello-Goodbye」シリーズ

  • 品川亮「Hello-Goodbye」

  • 品川亮「Hello-Goodbye」

  • 品川亮「Hello-Goodbye」

  • OUTER SPACE 展示風景

  • 壁面中央:品川亮「Hello-Goodbye」 壁面右:品川亮「Hello-Goodbye」  左奥:野田ジャスミン「ghost Procyon α / 虫の見る悪夢」 中央:野田ジャスミン「ghost Procyon α / 二通りの未来」 右手前:野田ジャスミン「ghost Procyon α / もう走れないよ」

  • 手前:野田ジャスミン「ghost Sirius α / cup & saucer」 奥:野田ジャスミン「ghost Sirius α / flower base」

  • OUTER SPACE 展示風景

  • 品川亮「Hello-Goodbye」

シリーズ第2期「伝統のメタボリズム〜様式の変容〜」展

「伝統のメタボリズム〜様式の変容〜」展では古来から引き継がれている「様式」が残る日本画と陶芸というジャンルに身を置きながら、オリジナルの視点で挑戦と応答を続ける2名のアーティストを紹介する。

「様式」という言葉は、「生活様式(ライフスタイル)」などのように、ある範囲の事物・事柄に共通している一定の型・方法の定型的なあり方を指すものとして一般的に使用されている。芸術領域においては、多種多様なマテリアルから派生する手法やそこに宿る作り手の思想が、「様式」として確立されている。

この「様式」は、新しいアイデアや技術の導入、異なる文化や哲学との交流、そして新しい価値観の流入によって常に変容し続ける。このような変化と発展は、芸術の多様性と豊かさを育み、新たな表現の可能性を開拓する原動力となる。

今となっては当たり前になっている技法や思想は、生まれた当初は最先端であったものが、更新され続け「様式」となっている。「コミュニケーション」によって過去の価値観と既存の価値観が混ざり、その技法や思想が変容され様式化していくその流れはまさに、伝統のメタボリズム(新陳代謝)と言えるのではないだろうか。

1987年に生まれ、京都を拠点に活動、素材や流派の様式といった伝統的な「日本の絵画」に新しい技法を加えることによってその可能性を追求している品川亮。

1996年タイで生まれ、現在は京都を拠点に器物作品とそれらを用いたインスタレーション作品の制作を通じて「工芸とアート」の関わりについて言及する野田ジャスミン。

「様式」という伝統に自らの思想を重ねて様式そのものを更新する、まさに「伝統のメタボリズム」を体現する新進気鋭の作家たちがテーマに応答した作品を発表する。

(PROFILE)

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品川亮 / Ryo Shinagawa

1987年生まれ、大阪府豊中市出身。京都を拠点に活動。
東洋絵画の技法をベースに、文化的な歴史を再考しながら、現代における新しい絵画の可能性を拡張し続けている。
掛け軸や襖絵といった表具などの伝統的な様式から現代の建築空間まで、幅広い表現をつくり出すことに積極的に取り組みながら「日本の絵画とは何か」を問いかけている。

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(PROFILE)

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野田ジャスミン / Jusmin Noda

1996年タイ生まれ。器物作品および、それらを用いたインスタレーション作品を制作。多様式な現代工芸のカタチを明確にすることを目的に、工芸性のオリジンとも言える器物造形を通じて「工芸とアート」の関わりについて言及している。「ghost」シリーズでは、素材表現由来の「割れ」を用いて、器物造形から用途のみを抜き出し、工芸の持つ《用途と表現》の二面性の間にあるアンビバレントな表現を行なっている。

主な個展に「comet 彗星」阪急メンズ東京B-OWND gallery(東京/2023)、「湖面に沈む」KITAHAMAgallery( 大阪 /2020)。

主なクループ展に、「現代アートと出会 う日 athotel koe tokyo」( 東京 /2020)、「渋谷 パルコ陶器売り場」OIL by 美術手帖 ( 東京 /2020)、「CONNECT」藤井大丸 ( 京都 /2021)、「間 を抜く、或いは」建仁 寺両足院 ( 京都 /2021)。「ゆらめくいきものたち」galleryTerra-S( 京 都 /2022)、「明滅するクオリア」TENSHADAI(京都 2022)

アートフェアでは「ART OSAKA 2019」DMOarts( 大阪 / 2019)、 「ARTISTʼ S FAIR KYOTO2020」( 京都 /2020)、「SUIKEI ART FAIR OSAKA」graf porch( 大阪 /2021)、「OSAKA ART FESTIVAL」(大阪/2022/公募)

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ステートメント

オープニング展示シリーズ「伝統のメタボリズム」展

「未来のオーセンティック」を体現するスペース「SHUTL」は、本展を皮切りに伝統と現代を新たに接続する方法を生み出し、新陳代謝を促進する表現を紹介していく。

「伝統」という概念は、すでにそこに存在しているかのように捉えられがちであるが、現在進行形で生み出され、更新され続けていると言えるのではないだろうか。

この「伝統のメタボリズム」展では、「伝統」が「コミュニケーション」によって成立しているということに着目したい。ここにおけるコミュニケーションとは、情報や文化の伝達と、それらを媒介にした異なる世代間の交流によって、伝統に対する価値観が常に時代と共に更新されるプロセスを指す。

時代ごとに特有の文化活動や社会に対する意識は、絵画や彫刻などの美術作品や、文字で記した書物などを通じて後世へ残されていく。そして人々がそれらを時代を越えて記憶し、継承するとき、必ずそこには「コミュニケーション」が生まれ、その時代における価値観が流入する。こうして伝統は変容し、更新され、新陳代謝し続けているのである。

そして「伝統」が「コミュニケーション」によって更新されるプロセスを、「記憶」「継承」「変容」という3つの要素から紐解いてみたい。

【1】記憶
過去の出来事に対する認識、信念、行事、習慣、技術などの集積

【2】継承
一定の集団や地域、文化的コミュニティなどのアイデンティティ形成において受け継がれる事柄と継ぐための行為

【3】変容
その時代における価値観が流入し、既存の価値観が残りながらも更新されている状態

本展では、この3つの要素を軸に、「コミュニケーション」によって伝統が更新されるということについて、アートやクリエイティブの側面から「言葉と文字」、「様式の変容」、「見立て」という3部作にわたる展示シリーズとして紹介する。

 

【開催期間】(会期は予定、第3期以降は変更となる可能性がございます)

  • 第1期「伝統のメタボリズム〜言葉と文字〜」2023年10月13日(金)~11月5日(日)
  • 第2期「伝統のメタボリズム〜様式からの変容〜」2023年12月15日(金)~2024年1月21日(日)
  • 第3期「伝統のメタボリズム〜見立て〜」2024年2月中旬~3月中旬

第3期「伝統のメタボリズム〜見立て〜」のアーティストや詳細は決定次第お知らせいたします。

SHUTLでは本展を皮切りに、伝統と現代を新たに接続する方法を生み出し、新陳代謝を促進する表現を積極的に紹介してまいります。引き続きご注目ください。

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SHUTLは現代の表現者が、伝統と出会い直し、時間を超えたコラボレーションを行うことで新たな表現方法を模索する創造活動の実験場です。スペース利用から、メディアへの掲載、コラボレーションまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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