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(REPORT)

【SPACE RENEWAL】 作家と空間が対話する。東銀座・SHUTLが“いつも”を問い直す実験場へリニューアル

2026年7月24日(金)、「SHUTL(シャトル)」は空間デザインをアップデートし、リニューアルオープンいたします。

設計を手がけるのは、 JOURNAL #60 でも紹介した若手建築家・板坂留五(RUI Architects)。
空間リニューアル後の柿落とし企画展として、「継承のトランジション」、そして展覧会レセプションが開催されます。

“いつも”を問い直す空間へ

イメージビジュアル(デザイン:RUI Architects、©SHOCHIKU Co.,Ltd.)

オープン当初は黒川紀章設計「中銀カプセルタワービル」のカプセル2基を収納した空間としてスタートしたSHUTL。
カプセルの一時撤去を機に約85㎡をフルオープンで運営してきました。
そしてこのたび、メタボリズム(新陳代謝)の思想を空間そのものに実装するべく、建築家・板坂留五(RUI Architects)とともに空間をアップデートします。
空間デザインのコンセプトは “「いつも」ってなんだっけ?”
展覧会なら壁が必要、イベントなら広く使いたい、POPUPならこう見せたい、といったニーズに基づくホワイトキューブやフルフラットといった既存の空間のありかたを疑い、アーティストやデザイナー、その作品やプロダクトがSHUTLという空間と向き合うことで、新たな表現や展示手法が生まれる場を目指しています

今回、RUI Architectsはこのリニューアルにあたって、可動パネル付き吊りボックスと空間を組み替える可動壁システムをデザインしました。
これは壁であり、棚であり、展示台であり、ときに何物でもありません。
使い方があらかじめ決められていないからこそ、そこに作家や出展者自身が空間と向き合い、新たな展示方法を発見する余白が生まれます。

SHUTLのスペースコンセプトは <伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場(ラボ)として、「未来のオーセンティック」を生み出す>

これまでの多種多様なジャンルの展示や表現の企画をさらに拡張し、SHUTLはこれから単純な展示空間という前提を越えて、作品と空間、つくり手と鑑賞者が出会い直すための実験場として再始動します。

デザイン・設計のディテール

レールに装着されたモジュール:
可動パネル付き吊りボックスを連結させ、移動させることで空間を編集する可動壁システムを採用。
ギャラリー壁面の構成はもちろん、ボックスの上部を残し下部を取り外すことで、高さが自在に変化する棚や展示台としても活用できます。また空間上部に展示をしながら同時にフロアを広く使うことで、作品が浮遊しているようにもみえるなど、多彩な空間バリエーションも展開できます。
また、壁そのものを壁面に寄せることで85m²の空間をフラットに使用することも可能です。

加えて、これからまだ見ぬ空間の使い方を多様な表現者が見つけることを誘います。
この可変性が、ベーシックな平面作品の展示はもちろん、プロダクトやアパレルの展示販売、大小さまざまなグッズ販売、大型インスタレーションやパフォーマンスなど、多様な表現の可能性を引き出します。アートの展覧会をはじめ、多様なジャンルのイベントやPOPUPなど、作品・プロダクトと空間性を交差させて魅力的にプレゼンテーションすることができます。

[スペック(仕様)]
面積:約85m²(幅約6.4m × 奥行き約13.3m)
天井高:約4m
壁:石膏ボード+塗装 可動パネル付き吊りボックス
ボックス幅:幅1,200mm × 3台、幅600mm × 4台

板坂氏によるコンセプトスケッチ

こうした実験の積み重ねによって、SHUTLは展示空間そのものの可能性を更新し続けます。アーティストに限らず、作品自体や鑑賞者、近隣住民やワーカー、環境も巻き込みながら、昼夜や季節によって表情を変える、生きた空間を目指します。

設計・施工の様子

可動式ボックスの実装テストの様子

吊る前の可動式ボックスのフレーム

可動式ボックスの一部の面にはカラーを採用。これまでの白い空間から印象が変わります。

施工を確認する板坂氏

プロジェクト実施体制

プロジェクト実施体制
事業主:松竹株式会社
協働事業者:株式会社マガザン
設計・デザイン:RUI Architects
施工:有限会社月造
構造(アドバイス):ARSTR / 富岡庸平
プロジェクトアドバイザリー:森純平(interrobang)

リニューアル企画展 展覧会「継承のトランジション」

Graphic Design: Daichi Kawashima(NEW Creators Club)

空間リニューアル後の柿落とし企画展として、「継承のトランジション」を開催いたします。
SHUTLのコンセプト「伝統と現代の新たな接続」、その接続の中には必ず“継承”が存在します。

本展は“継承”を単なる保存や伝達ではなく、受け継がれるたびに変化し続ける動的なプロセスとして捉えます。リニューアルしたSHUTLの空間そのものもまた、「継承」と「変化」のあいだにあります。メタボリズム建築の文脈を継承しながら、新たな空間へと変化したSHUTL。

そのリニューアルを象徴する企画として本展を開催します。

出展作家の倉敷安耶、JACKSON kaki、MULTISTANDARDの3組は、それぞれ昔話・身体・道具をモチーフに、「伝わること」と「変わること」が同時に起きる現象を可視化します。

▷ステートメント全文・作家プロフィールは EXHIBITIONS ページをご覧ください。

【開催概要】

リニューアル企画展 展覧会「継承のトランジション」
出展作家:倉敷安耶、JACKSON kaki、MULTISTANDARD
会場デザイン:RUI Architects
期間:2026年7月24日(金) – 8月30日(日)
時間:13:00-19:00
※レセプション(招待制)7月24日(金) 17:00 – 22:00
※8月9日(日)、8月30日(日)JACKSON kakiのパフォーマンスあり。1日2回開催。
入場料:無料

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SHUTL is a gallery for exploring new ways of connecting tradition and modernity.

SHUTLは現代の表現者が、伝統と出会い直し、時間を超えたコラボレーションを行うことで新たな表現方法を模索する創造活動の実験場です。スペース利用から、メディアへの掲載、コラボレーションまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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